有限会社サガラ
葛飾区伝統工芸士
有限会社サガラの三代目としてタワシ作りを担うのが、佐柄真一さんである。
工場で挨拶を交わすと、人懐っこい笑顔で迎え、機械を止めて作業の要となる「ねじり」の工程を見せてくれる。祖父の代から使い続けているねじり機に針金を二つ折りに装着し、棕櫚の繊維を均等に挟み込んで一気にねじる。
限界ぎりぎりまで力をかけなければ良いタワシにはならず、力が足りなければ締まりが甘く、かけ過ぎれば針金が切れてしまう。
その微妙な力加減は長年の経験によってのみ身につくものだという。
学校卒業と同時に修行を始めてから、すでに半世紀近く。現在は弟の誠二さんと二人で工場を切り盛りし、手間を惜しまぬ工程を重ねながら、丈夫で使い心地のよい棕櫚タワシを作り続けている。
有限会社サガラの棕櫚たわしづくりは、素材選びの段階から完成まで、三十を超える工程を重ねる手間のかかる仕事である。棕櫚の繊維は年々質が変化し、使えない部分が増えているため、選別や下処理には以前にも増して時間と経験が求められる。そうした状況でも、工程を簡略化することなく、むしろ理論に基づき工程を増やしながら最適解を探り続けてきた。
しなやかさとコシという棕櫚本来の持ち味を引き出すため、繊維を揃え、密度を見極め、均等にねじる作業には一切の妥協がない。その結果生まれるたわしは、触れた瞬間に違いがわかる品質を備え、プロの料理人や工芸職人から高い評価を受けている
。安価な海外製品が主流となった今も、手間を惜しまないものづくりへの誇りが、サガラの棕櫚たわしを唯一無二の存在にしている。
棕櫚たわしは、日本の暮らしの中から生まれ、長く台所仕事を支えてきた生活道具である。たわしの起源は、明治40年、亀の子たわし西尾商店の初代・西尾正左衛門が、どろ落とし用マットの切れ端を束ね、釜洗いに使っている人の姿を見たことに始まるとされる。この着想から生まれたたわしは、実用性の高さから瞬く間に全国へ広まった。
材料には、主に椰子の実の繊維を用いたものと、棕櫚(シュロ)の皮を用いたものがあり、それぞれに特徴がある。中でも棕櫚たわしは、繊維がしなやかで柔らかく、器や鍋の表面を傷つけにくい点が大きな魅力だ。使い込むほど手になじみ、耐久性にも優れていることから、職人や料理人の間でも高く評価されてきた。
かつては各家庭の台所に当たり前のように置かれていたたわしも、現在ではナイロン製など機械による大量生産品が主流となり、価格の安さや利便性から手作業で作られる棕櫚たわしは少なくなっている。しかし、天然素材ならではの使い心地や、丁寧な工程から生まれる品質は、今も変わらず人々を魅了している。棕櫚たわしは、日本の生活文化と職人の知恵が息づく道具として、静かに受け継がれているのである。
現在、都内で唯一の手作りたわし工房となった「有限会社サガラ」。
葛飾区伝統工芸士・佐柄真一氏と誠二氏の兄弟が、長年の経験と技術で一つひとつ丁寧に仕上げた棕櫚(しゅろ)たわしです。
■ 棕櫚(しゅろ)ならではの、優しい洗い心地
天然の棕櫚繊維を手作業で選別し、使い分けています。棕櫚は一般的なパーム(ヤシ)素材のたわしと比べ、繊維が細くしなやかで、適度なコシがあるのが特徴です。鍋やフライパンだけでなく、まな板などの木製品の汚れも優しくしっかりと落とします。
■ 食材の泥落としにも最適
柔らかく、しなやかな弾力があるため、ごぼうや人参、じゃがいもなどの根菜類の泥落としや薄皮剥きにも大活躍。食材の風味や栄養を損なわず、美味しく下ごしらえができます。
■ 衛生的で長持ち
職人の高い技術による「ねじり」で繊維がギュッと高密度に詰まっているため、型崩れしにくく丈夫です。水切れも抜群で、使用後はサッと水気を切って吊るしておくだけで、衛生的に長くご愛用いただけます。
毎日の台所仕事を少しだけ豊かに、そして快適にしてくれる本物の道具。
ご自宅用としてはもちろん、お料理好きの方へのちょっとした贈り物にもおすすめです。
※天然素材のため、たわしは最初、茶色いタンニン成分が水に溶けだすことがありますが、汚れではなく、それが自然な状態です。数回の使用で落ちていきますが、気になる場合はご使用前に水洗いをしてご使用ください。
■もっとも小さいサイズ
女性にも、お子様にも使いやすく、細かなところを洗うのに適したたわしです。
合計金額が8,000円以下の場合、送料は全国一律800円となります。
有限会社サガラ
葛飾区伝統工芸士
有限会社サガラの三代目としてタワシ作りを担うのが、佐柄真一さんである。
工場で挨拶を交わすと、人懐っこい笑顔で迎え、機械を止めて作業の要となる「ねじり」の工程を見せてくれる。祖父の代から使い続けているねじり機に針金を二つ折りに装着し、棕櫚の繊維を均等に挟み込んで一気にねじる。
限界ぎりぎりまで力をかけなければ良いタワシにはならず、力が足りなければ締まりが甘く、かけ過ぎれば針金が切れてしまう。
その微妙な力加減は長年の経験によってのみ身につくものだという。
学校卒業と同時に修行を始めてから、すでに半世紀近く。現在は弟の誠二さんと二人で工場を切り盛りし、手間を惜しまぬ工程を重ねながら、丈夫で使い心地のよい棕櫚タワシを作り続けている。
有限会社サガラの棕櫚たわしづくりは、素材選びの段階から完成まで、三十を超える工程を重ねる手間のかかる仕事である。棕櫚の繊維は年々質が変化し、使えない部分が増えているため、選別や下処理には以前にも増して時間と経験が求められる。そうした状況でも、工程を簡略化することなく、むしろ理論に基づき工程を増やしながら最適解を探り続けてきた。
しなやかさとコシという棕櫚本来の持ち味を引き出すため、繊維を揃え、密度を見極め、均等にねじる作業には一切の妥協がない。その結果生まれるたわしは、触れた瞬間に違いがわかる品質を備え、プロの料理人や工芸職人から高い評価を受けている
。安価な海外製品が主流となった今も、手間を惜しまないものづくりへの誇りが、サガラの棕櫚たわしを唯一無二の存在にしている。
棕櫚たわしは、日本の暮らしの中から生まれ、長く台所仕事を支えてきた生活道具である。たわしの起源は、明治40年、亀の子たわし西尾商店の初代・西尾正左衛門が、どろ落とし用マットの切れ端を束ね、釜洗いに使っている人の姿を見たことに始まるとされる。この着想から生まれたたわしは、実用性の高さから瞬く間に全国へ広まった。
材料には、主に椰子の実の繊維を用いたものと、棕櫚(シュロ)の皮を用いたものがあり、それぞれに特徴がある。中でも棕櫚たわしは、繊維がしなやかで柔らかく、器や鍋の表面を傷つけにくい点が大きな魅力だ。使い込むほど手になじみ、耐久性にも優れていることから、職人や料理人の間でも高く評価されてきた。
かつては各家庭の台所に当たり前のように置かれていたたわしも、現在ではナイロン製など機械による大量生産品が主流となり、価格の安さや利便性から手作業で作られる棕櫚たわしは少なくなっている。しかし、天然素材ならではの使い心地や、丁寧な工程から生まれる品質は、今も変わらず人々を魅了している。棕櫚たわしは、日本の生活文化と職人の知恵が息づく道具として、静かに受け継がれているのである。