三絃司きくおか
[平成15年]葛飾区伝統工芸士 認定
河野さんは大学卒業後、伝統文化が息づく浅草の三味線職人に弟子入りし、修業の日々を重ねた。
26歳という若さで独立を果たし、平成2年には現在の地に工房を構えて開業している。学生時代から三味線に精通していたわけではなく、当初は楽器そのものに特別な知識や関心があったわけでもなかったという。
しかし、もともと一度興味を持つと徹底的に追究する性格の河野さんは、三味線の構造や音色、歴史に深くのめり込み、研究を重ねていった。
その探究心は製作技術にとどまらず、やがて材料そのものへと向かい、現在では皮や木材などを自ら海外から輸入するまでになった。
自分が本当に納得した材料だけを用い、理想とする音と形を追い求めて仕上げることに、職人として何ものにも代えがたい喜びを感じているという。
こうして生み出される河野さんの三味線は、その確かな品質と音色が高く評価され、国内のみならず海外でも多くの支持を集めている。
葛飾区に工房を構える三絃司きくおかは、三味線づくりを一貫して手仕事にこだわる、数少ない三味線専門工房です。
棹に用いる木材や皮は、インド、東南アジア、中国、台湾などから職人自らの目で選び、直接輸入したもののみを使用。
入手後すぐに使うことはせず、木材は六〜七年もの歳月をかけてじっくりと寝かせ、安定した状態になってから制作に入ります。
仕上げはすべて熟練の職人が一点一点丹念に行い、音色や弾き心地に妥協はありません。長唄、民謡、小唄、端唄など演奏ジャンルに応じて、皮の厚みや張り具合を微妙に調整し、奏者の要望に細やかに応えることができるのも手作りならではの強みです。
また、現在では極めて希少となった白紅木の三味線も取り扱い、素材の持つ美しさと音の深みを最大限に引き出しています。効率重視の機械製品が増える中でも、使い手に寄り添う道具としての三味線を追求し続ける姿勢が、三絃司きくおかのものづくりの根幹です。
日本の伝統楽器である三味線は、中国の弦楽器「三弦」を起源とし、日本に伝わった後、独自の発展を遂げてきました。
日本古来の琵琶に代わり、次第に弦楽器の中心的存在となった三味線は、江戸時代に入ってから本格的に用いられるようになり、町人文化の広がりとともに広く親しまれるようになります。特に長唄や義太夫節、浄瑠璃といった邦楽の発展は、演奏技法のみならず、三味線づくりそのものの進化を促しました。
三味線の音色を特徴づける重要な要素が、「サワリ」と呼ばれる独特の仕組みです。
これは弦が棹や溝にわずかに触れることで生まれる微妙な雑音を利用したもので、単音でありながらも複雑で奥行きのある響きを生み出します。
この仕組みにより、音はすぐに消えず、余韻を伴いながら空間に広がります。
原色よりも中間色を好むといわれる日本人の美意識は、こうした倍音(オーバートーン)を多く含む音色への嗜好とも深く結びついています。
三味線は、音そのものだけでなく、響きや余白を味わう日本文化を体現した楽器といえるでしょう。
手作り三味線キット チントン
三味線を作り続けて35年。葛飾区の伝統工芸士、東京マイスター三絃司きくおか河野氏が手掛けた入門者向けミニ三味線。
形状を簡素化し安価な価格設定にした、お土産や贈り物に最適な江戸時代の伝統的な音と日本の文化を身近に感じることができる、新しい三味線です。
合計金額が6,000円以下の場合、送料は全国一律700円となります。
三絃司きくおか
[平成15年]葛飾区伝統工芸士 認定
河野さんは大学卒業後、伝統文化が息づく浅草の三味線職人に弟子入りし、修業の日々を重ねた。
26歳という若さで独立を果たし、平成2年には現在の地に工房を構えて開業している。学生時代から三味線に精通していたわけではなく、当初は楽器そのものに特別な知識や関心があったわけでもなかったという。
しかし、もともと一度興味を持つと徹底的に追究する性格の河野さんは、三味線の構造や音色、歴史に深くのめり込み、研究を重ねていった。
その探究心は製作技術にとどまらず、やがて材料そのものへと向かい、現在では皮や木材などを自ら海外から輸入するまでになった。
自分が本当に納得した材料だけを用い、理想とする音と形を追い求めて仕上げることに、職人として何ものにも代えがたい喜びを感じているという。
こうして生み出される河野さんの三味線は、その確かな品質と音色が高く評価され、国内のみならず海外でも多くの支持を集めている。
葛飾区に工房を構える三絃司きくおかは、三味線づくりを一貫して手仕事にこだわる、数少ない三味線専門工房です。
棹に用いる木材や皮は、インド、東南アジア、中国、台湾などから職人自らの目で選び、直接輸入したもののみを使用。
入手後すぐに使うことはせず、木材は六〜七年もの歳月をかけてじっくりと寝かせ、安定した状態になってから制作に入ります。
仕上げはすべて熟練の職人が一点一点丹念に行い、音色や弾き心地に妥協はありません。長唄、民謡、小唄、端唄など演奏ジャンルに応じて、皮の厚みや張り具合を微妙に調整し、奏者の要望に細やかに応えることができるのも手作りならではの強みです。
また、現在では極めて希少となった白紅木の三味線も取り扱い、素材の持つ美しさと音の深みを最大限に引き出しています。効率重視の機械製品が増える中でも、使い手に寄り添う道具としての三味線を追求し続ける姿勢が、三絃司きくおかのものづくりの根幹です。
日本の伝統楽器である三味線は、中国の弦楽器「三弦」を起源とし、日本に伝わった後、独自の発展を遂げてきました。
日本古来の琵琶に代わり、次第に弦楽器の中心的存在となった三味線は、江戸時代に入ってから本格的に用いられるようになり、町人文化の広がりとともに広く親しまれるようになります。特に長唄や義太夫節、浄瑠璃といった邦楽の発展は、演奏技法のみならず、三味線づくりそのものの進化を促しました。
三味線の音色を特徴づける重要な要素が、「サワリ」と呼ばれる独特の仕組みです。
これは弦が棹や溝にわずかに触れることで生まれる微妙な雑音を利用したもので、単音でありながらも複雑で奥行きのある響きを生み出します。
この仕組みにより、音はすぐに消えず、余韻を伴いながら空間に広がります。
原色よりも中間色を好むといわれる日本人の美意識は、こうした倍音(オーバートーン)を多く含む音色への嗜好とも深く結びついています。
三味線は、音そのものだけでなく、響きや余白を味わう日本文化を体現した楽器といえるでしょう。